塩原の湯めぐりは、十一の温泉地を知るところから
塩原温泉郷は、一つの巨大な温泉施設ではありません。箒川の渓谷に沿い、大網・福渡・塩釜・塩の湯・畑下・門前・古町・中塩原・上塩原・新湯・元湯という十一の温泉地が連なる地域です。塩原温泉観光協会は、多様な泉質と湯の色を、この地域の魅力として紹介しています。まずは、それぞれがどこにあり、何を楽しめるのかを知ると、行き先を選びやすくなります。
温泉街を歩く日と、山奥の湯を訪ねる日
街歩きを楽しみたいなら、門前・古町などの温泉街周辺を起点に考えてみましょう。土産物店や飲食店に立ち寄り、合間に足湯を楽しむ旅が組みやすくなります。塩原温泉湯っ歩の里は、回廊を歩いて足湯を楽しめる施設。全身浴とは異なるので、温泉旅館に泊まらない日でも、塩原らしい湯との付き合い方ができます。
一方、強い個性のある湯を目当てにするなら、山側の元湯・新湯にも注目。那須塩原市の公式案内では、元湯は塩原温泉発祥の地と伝えられ、乳白色・緑・黒などの湯が湧く地域と紹介されています。新湯は硫黄の香りと噴気のある山あいの温泉地です。場所が離れているため、温泉街の散策と奥塩原の宿を同じ短時間の予定に詰め込まない方がよいでしょう。
旅館を選ぶときは、温泉地名より一歩深く
秘湯の宿 元泉館は三本の自家源泉からなるにごり湯、奥塩原元湯 大出館は五色の湯・墨の湯、奥塩原高原ホテルや渓雲閣は新湯の白濁した硫黄泉を特色としています。同じ「塩原のにごり湯」でも、湯船や利用条件は違います。温泉地名だけで判断せず、各施設の浴場案内を見るのが近道です。
十一湯すべてを一度で回る必要はない
十一湯を知ることは、十一か所を一日で巡るという意味ではありません。温泉を楽しむ日なら、湯の個性が違う二つの場所を選んでもよいし、気に入った一軒に長く滞在してもよいでしょう。山あいの道路や天候、旅館の日帰り受付の有無によって、無理のない計画は変わります。
出発前に確認したいこと: 温泉地ごとの位置、宿泊と日帰りの条件、浴場の休止、冬季道路規制。共同浴場についても営業中と決めつけず、公式案内を確認してください。
